@スパ&温水プール
目の前にいる幸村君は、優しい笑顔だった。
…キラキラのオーラを纏った大天使様だ…。
何となく幸村君も私も恥ずかしかったのか、無言で歩き始める。
……楽しみにしてたことは伝わったはず。
そして、なんと幸村君も…楽しみにしてたらしい。
…やばい、ニヤける。
@心霊スポット
食堂を出てから、明らかに先輩の態度が変わった。
やはり先輩達が言っていた「怖いものが苦手」というのは間違いない情報らしい。
さっきまで、俺の後ろでゆっくりついてきていた先輩が
今にも体が触れそうな距離で、怖さを誤魔化す為なのか必死にしゃべっているのが面白すぎて吹き出しそうだ。
@京都旅行
なんだろう、天然で女の子をその気にさせる男の子ってこういう人のことなんだろうな。
危うく、変な勘違いをしてしまいそうな程の優しさというか、気遣いというか…。
本気で言ってるのか、合わせてくれるのかイマイチわからないような
その笑顔に、私は情けないことに照れたように笑うしかなかった。
@彼の部屋
依然として、抱き付いたまま顔を埋める。
体に回された腕から、少しづつ力が抜けてきているのは、
いよいよ本格的にこの体制のまま寝ようとしているからだろう。
……いくら何でも、このままは、キツイ。自分が買い与えたアイテムが災いし、妙にその感触が伝わってくる。
@TDS
……テンション上がりすぎてて忘れてたけど、跡部と二人でディズニーということは…
いわゆる、デートってことなのか……。そう考えると、ちょっと緊張してしまう。っていうか…昨日の話聞いててくれたんだ、跡部。 私と二人でこんなところに来るなんて、普段なら絶対嫌がるはずなのに